お知らせ

全生徒に構内全域でWi-Fiを開放、高速情報通信が利用可能になりました

お知らせ

2月14日より、全教室内・体育館・グラウンド全域で使用できる高速無線LAN(Wi-Fi)を生徒に開放しました。
これまでは寮生が寮内限定で使用できましたが、今後は、全生徒が個人のスマホ等でインターネットを使用する際に、学校が提供するWi-Fiを利用することができます。
この日に至るまでには、技術的な課題と運用上の課題(特に生徒指導上の課題)をクリアする必要がありました。技術的な課題とは、速度低下を防ぐ負荷分散やセキュリティなどがあり、文科省助成事業も活用して、先進的な機器・システムを設計構築することで解決しました。運用上の課題は、生徒の影響を長所と短所の部分で評価し、職員会議や生徒会委員会で半年以上かけて検討するなど、環境整備ありきではない議論を慎重に進めてきました。

 ■長所
  ・学校で導入しているClassi(実力テスト結果照会、動画学習サービス、ポートフォリオ作成などで活用)や、進路情報サイトの積極的活用が可能になる
  ・無秩序なネット利用から、学習ツールとして有効利用する習慣が身につけられる
  ・ICT利活用が促進され、新しいアイデアのデザインや実現につながる

 ■短所
  ・スマホ依存を助長する可能性がある(学力向上、人間力向上に悪影響を及ぼす可能性)

こういった議論を経て、スタート時点では、利用目的や時間、場所についてはこれまでの携帯電話の使用ルールを踏襲しました。そして、生徒の自主性を育むべく、生徒の反応を見ながらルールの緩和をしていく方向となりました。

一部の授業では、授業中にスマホを利用し(持ち合わせていない生徒にはノートPCを貸出)、その場で調査・発表を行うなど、「主体的」「深い学び」につなげています。

昨今、常識を超えるようなSNS上の投稿が社会問題になっています。また、本校では数年前までは携帯電話の持ち込みを禁止していました。しかし、デジタルネーティブともいわれる子供たちに対峙するために、教育現場において、モラルも含めた情報活用能力や表現力を育むことはもちろんのこと、SNSやスマホ依存といったリスクマネジメントの感性を養うことの重要性を実感し、今日に至っております。

本校の取組みにご理解いただき、ご家庭におかれましてもご支援いただければと思います。


本校の「教育の情報化」の取組みについては、是非下記もご覧ください。

 YAMAHA株式会社様のHPに活用事例として掲載(2019年2月)
  「ネットワーク刷新でVLAN構築“遅れた学校”がIT先進校に変貌」

 DELL株式会社様のHPに活用事例として掲載(2018年10月)
  「デジタル教科書やデータの共有が全校での授業改革を支える」