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校内スピーチコンテスト レポート

学校行事

※本校のスピコンについて(前回の記事)
今回のテーマは「新年の抱負」でした。
全員が冬休みを使って原稿を書き、クラス選考・学年選考を経て選ばれた10名と通信制から選ばれた3名が最終コンテストに臨みました。発表者たちは、日々の学習・生活に対する見直し、大学受験・就職など進路実現への自覚、部活での目標など、心の内に秘めている熱い想いを言葉や表情で表現してくれました。

◇審査結果◇

最優秀賞 屋木 俊也(2A)
優秀賞  CAO VIET ANH SON(1A)
第3位  下田 昭文(通信制新宿キャンパス)
特別賞  垣花 愛美(通信制三島キャンパス)

最優秀賞の屋木君は、アントラーズユースに所属する生徒です。
昨年掲げた抱負が「挑戦」で、サッカーも勉強も様々なことに挑んできた一年を振り返り、今年の抱負「結」の一字を披露してくれました。そして、込められた2つの意味、①ユース最後の年として結果 ②高校生活最後としての結び について語ってくれました。
今年の抱負がまた来年へとつながり、人間としての成長につながっていく、という主張は印象的で、今回抱負を書いた全員が、抱負を掲げることの意義を再認識できたと思います。

優秀賞のCAO VIET ANH SON君は、ベトナム出身の留学生です。
留学生にとって日本語で話すだけでも努力が必要ですが、ペーパーレスでスピーチする姿に、さらに感心しました。この一年、日本語の勉強を頑張りN3を取得したこと、人前でも緊張しない人間になろうと吹奏楽部に入部して練習を頑張ったことを報告し、何より聞き手が驚かされたのが、それに協力してくれた人への感謝の姿勢でした。日本人のスピーチではあまり見られないその姿勢に、見習うべき文化を感じました。
アンソン君はその後も、ユーモアも交えて、壇上の前に出て「新しい自分になります」と熱弁を振るうなど、留学生活を有意義なものにしたいという思いが十分伝わる内容でした。

第3位の下田さんは元プロボクサーで世界チャンピオンを成し遂げられた方です。
現役を引退後、通信制に通い、この春の卒業を控えられています。高校卒業のための単位をとることは大変だったそうですが、それでも最後まで続けられたのはボクシングのおかげ、という部分が印象的でした。スポーツ競技に一心不乱に励んだことは、競技の第一線から離れても、生き様としてその人の原動力になるのだと思います。ボクシング界に恩返しするために、通信制で学ばれていること、そして今回のスピーチコンテストに参加し、10代の生徒たちに交じり、同じ一生徒としてにスピーチをしていただいたこと、とても感動しました。

特別賞の垣花さんは、今年挑戦しようとしていることが語学とフィリピン留学で、その明確なビジョンに感心しました。入賞は逃しましたが、横山さんのスピーチの中では「四角い枠にこだわるなキャンバスからはみ出せ」という岡本太郎氏の言葉の引用がありました。垣花さんのスピーチを聞いて、まさに「学びに枠はない」、と感じました。

入賞者以外にも、
進路について漠然とした「なりたい」から、そのために何をするかを考えた中村さん、 自分を理解し救ってくれた人との出会いが、同じ悩みで苦しむ人のためになりたいと思うに至った川口さん、
寮生活で親のありがたみがよくわかり、勉強部活で恩返ししたい、当たり前のことことしっかりやることで、 基盤を確立し、目標を成し遂げたいと決意を示した小澤君、
勝った経験も負けた経験もしてきたことを、今年の自分たちの代で結果につなげるべく、キャプテンシーへの信頼を得ていく努力を語ったサッカー部新キャプテンの深見君
などなど、素晴らしいスピーチありがとうございました。

宮崎教頭の講評で、自分の書いた文章に自信を持つ、そして、自分に自信を持つ、それが人の前で自信を持って話すことにつながる、というお話がありました。これがスピーチコンテストの趣旨であり、醍醐味です。
是非、来年度も挑戦してください。