お知らせ

OB・OGを招いた講演会「卒業生を囲む会」を行いました

学校行事

3月13日(水)、総合学習の時間に「卒業生を囲む会」を行いました。進学・就職をした6名の卒業生が、高校時代に取り組んだこと、進路先での生活の様子、受験対策、在校生へのメッセージなどを熱く語ってくれました。

新日鐵住金に勤務する押樽さんは、3年目ということで職場で自分が任されていることや、社会に出て大切だと思う力(=コミュニケーション力)について語ってくれました。
松尾さん(武蔵野大学1年)は、大学生活では挑戦できることに際限がないこと、夢中になって取り組むことが一番だというメッセージを何度も投げかけてくれました。
芝内さん(鎌倉女子大学1年)は今の進路を実現するために入試で課された書類や集団討論、プレゼンテーション、面接に対して、実際に行ったことを一つ一つわかりやすく丁寧に紹介してくれました。文章を書くことが苦手だったため、まず箇条書きをして、それから文章を組み立てるように取り組んだ、という話や、人前で話す訓練を先生相手だけでなく、クラスを回って行ったりもした、ということでした。最後に武沢さんが言っていましたが、「これだけやってきたから大丈夫」と思える状態をつくることが本番で実力を発揮できる秘訣なのだろうと思いました。
淡路さん(茨城大学人文社会科学部1年)は、推薦入試で結果が出なくても最後まで諦めず一般入試に臨みリベンジした経験を経て、いま好きな学びができる大学生活がとても充実している、ということでした。学習面では、わからないところは必ず質問に行く、わからないからといって教員に丸投げせず質問の内容をよく考える、習ったことはよく復習して後回しにしない、など先生のアドバイスをよく聞いてあれこれ手を出さずにやるべきことに専念したことが良かった、と語ってくれました。
「勉強漬けの高校生活を送った」と堂々と語ってくれた神成田さん(茨城大学教育学部1年)、話の所々で生徒から驚きの声が聞こえました。ですが「勉強漬けも部活漬けも同じで、没頭する何かがあることが大事」という話に、誰もが納得したと思います。受験では、推薦対策と一般入試対策の両立はできると思ったけれど一般対策が思うようにできたとは言えず成績も下がったので、両立を安易に考えない方がよい、というアドバイスもありました。
高校時代はアントラーズユースに所属しながらも文武両道を貫いた武沢さん(東京学芸大学1年)の話では、「受験の大事な時期と部活で大事な時期が重なる、だから早めの準備が必要で、今すぐ動き出してほしい」というメッセージが印象に残りました。特にスポーツを志している生徒の心に刻まれたのではないでしょうか。3年の後半は無意識のうちに受験の方に力が入ってしまい、スタメンとして試合に出れなくなったこと教訓としていました。

普段、教員から言われていることも、先輩から言われると素直に聞けたり、説得力も増すのではないでしょうか。個々に進路希望は異なると思いますが、誰もが勇気づけれたのではないかと思います。立派に講演をしてくれる卒業生を見て感激する教員も多くいました。少し見ない間に、新しい進路先で大きく成長している様子を感じることができて、教員にとっても誇りに思える時間でした。忙しい中、母校に来てくれてありがとうございました。